2023/02/05 17:14






皆さんこんにちはフミヤです。

1月下旬の寒波は本当に寒かったですね。
お店の窓から外を見ると、首元をマフラーで必死に温める人通り。
見ているだけで僕の気持ちも凍えそうです。耐えていきましょ。


今回は心とお部屋をほっこり温めてしまうようなお品のご紹介。
コーヒーでも飲みながらご一読くださいませ。



「オイルランプ」
そこに灯される炎は、ワクワク、煌びやかに、危うく、深く、落ち着きといったように
シチュエーションによって、同じ炎でも表情に差を感じさせるのがオイルランプの魅力。
キャンプ用品の中でも必須アイテムの一つとして、様々な雰囲気を演出するために欠かせないお品です。

オイルランプの始まりは諸説ありますが、1780年スイスの物理学者によって発明されたと言われています。
当時は”電灯”が実用化される前、
炎を風から守るガラスと燃料を蓄えた容器が一体型となる、長持ちする画期的な照明として重宝されたようです。
灯油が貿易によって頻繁に取引されていた背景もあり、オイルランプの文化は世界中へ広く知れ渡りました。
日本でも慶応時代から普及していたそうです。
灯油や石油を”臭水(くさみず)”と呼んでいたらしいですが、
日本人の正直な解釈に笑ってしまいました。(笑)

国や地域、使用する人々によってオイルランプのデザインも変化していきます。
実用性を目的としたもの、テーブルウェアの装飾を目的としたものなど、炎の可能性十分に引き出した使い方で
独自性にあふれたランプが増えていきました。

現代ではシンプル、無機質な空間づくりが主流の中、そういったテイストに合わせられるように改めてデザインされたもの、
オイルが入ったボトルにドライフラワーで装飾したハーバリウムをランプしたものなど、

オイルランプのデザインを派生させた商品が数多くつくられています。
愛用したくなる、ついつい見惚れてしまうようなデザインがたくさんありますので、気になる方はぜひ深堀してみてください。

当店でもオイルランプの入荷はありますが、
時々珍しいお品が入荷してきます。




ヴィクトリア様式のオイルランプ。
ヴィクトリア様式とは、英国ヴィクトリア女王時代につくられた建築様式のこと。
多くの部材を使用し、華やかな装飾が施された建物や家具が多かったため、
インテリアとしての要素が強いオイルランプも煌びやかなお品が多かったそうです。



キュッと締まったフリルデザインのミルクガラス。
ギリシャ神殿の柱を思わせるドーリア様式のデザインの間には褐色がきれいなアンバーガラス。
大容量のオイルタンクとなる部分、長時間灯すことができます。
土台はブラックコーティングされ全体を上品にまとめています。

なかなかお目にかかれない珍しいお品です。
キミドリsotre.にて掲載中ですのでご興味ある方は是非チェックしてみてください。



店頭では、オンラインショップに掲載していない小ぶりなオイルランプも販売しております。



全体に斑点模様の装飾が施された一風変わったデザイン。
外用としても扱えるよう、ホヤの上部には傘が付いております。
シックな佇まいが素敵、ハットのようにも見える黒い傘がなんとも男前な印象です。
キャンプなどでは一役買ってくれます。




他にも燭台のようにテーブルウェアを飾るランプもございます。
アール・デコ調を感じさせる直線的でシンプルなデザイン、派手さを抑えた上品な佇まいです。
炎を灯した際に、アンバーガラスのホヤが柔らかい光を演出。
見た目の印象だけでも温かみをより感じやすいので、
テーブルウェアを楽しくさせるインテリアとしてオススメです。



 
赤く染まったホヤがお部屋のワンポイントに。
灯していない状態でもステンドグラスのような雰囲気を演出します。
オイルランプの中でもテーブルライトによく使用されるデザイン。
装飾次第で印象をガラリと変えてしまうので、個性に溢れたカラーリングは唯一無二。
クラシカルなウォールナット系統でレイアウトされたお部屋には、少し抜け感を出せますよ。


デザインは時代背景に大きく影響を受けやすいです。
時代を遡り、その背景に隠された美的センスを現代の生活に落とし込んでいくことは、
味わい深い生活を楽しむ上で欠かせないことだと思います。

みなさんもヴィンテージのある暮らしを是非堪能してみてください。
短いですがこのへんで。