2023/01/04 13:41






こんにちはフミヤです。

新年明けましておめでとうございます!
今年も宜しくお願いいたします!

まだお休みを満喫されている方、今日からお仕事の方、
色々おられることでしょう。

飲みすぎて若干寝ぼけてますがよろしくお願いします!


最初の投稿何にしようかなーと考えていたわけですが、
インスタにも投稿してあるシェリー窯についてお話しようかと思います。
キミドリの入荷商品の中でもかなり希少なお品ということで、
ブログにしなくては!と思いたった次第です。

ちなみに販売済となってしまいました。。。
嬉しいような寂しいような。。。

ブログの最後に写真を載せておりますので、
ご興味ある方は最後までご一読くださいませ。



洋食器の数あるブランドの中で、「シェリー窯」というものが存在していました。
洋食器にあまり興味がない方でも世界で広くそして深く愛された、知る人ぞ知るシェリーという存在。
その熱は冷めることなく、マニアの間では今でも愛され続けています。

最近シェリーという言葉を知った身ではありますので、
あまり知ったかぶりな物言いは出来ませんが興味本位で僕なりに調べてみました。
既にご存知の方にとっては当たり前の知識かもしれませんが、なかなか出会えないお品です。。。
写真だけでもその良さが伝わって頂けると嬉しいです。



SHELLY STYLE...

少し歴史に触れていこうと思います。

1853年、日本ではペリーによる黒船来航という出来事があった時代。
イギリスではヘンリー・ワイルマンによって”フォリー(Foley)窯”が誕生しました。
その後1864年にワイルマンは他界。ワイルマンの息子が会社を引き継ぐことになります。
その際、従業員として働いてた”ジョセフ・シェリー”が共同経営者として加わります。

ここからがシェリー窯の誕生。

1884年にはワイルマンの息子も他界してしまいます。
共同経営者であったシェリーは、シェリーの息子と一緒に会社を引き継ぐことになり、
1925年Wileman & Coから”Shelly”と名のり、シェリー一族による経営が始まったとされています。

シェリー窯は偶然が呼んだ出来事かもしれません。
人生何が起こるか本当に分からないなと考えさせられます。

1925年から1940年はシェリーの最盛期とされています。
イギリス国内に限らずヨーロッパ各地、アメリカ、オーストラリアなどへ製品は輸出され続け、
世界中にファンをつくりました。
各地に販売事業所もあったらしく、ブランド力を感じます。

製造を続けていくも、1945年には陶器製造中止を決定。
1966年に閉窯となり、歴史も途絶えてしまいました。

時代の流行は常に早いもので、消費者の需要に答えられなかったことが
閉窯となってしまった要因だったそう。。。
当時の波は想像以上のものに違いなかったでしょう。仕方ないかもしれません。。。

あくまで表面的な内容になりますが、シェリー窯の存在は凄まじいものです。



とは言ってもですね、
実際なぜこんなに愛されているのか。
やはり”シェリーの繊細なデザイン”が人を惹きつけていたに違いない。

シェリーの特徴として大きく2つのデザインが存在していました。
①まるでスケッチのような繊細なタッチ。
風景や花々をモチーフに、多彩な組合せで魅了していたデザイン。

②アール・デコ (アール・ヌーヴォー時代)
1910年から1930年にかけてヨーロッパ、アメリカ合衆国で発展し流行した装飾美術の一つ。
直線的な幾何学的図形や原色による対比をモチーフにしたデザイン。

これらから成る製品が数多く生み出されていました。
シェリーファンの中でも2極化し、それぞれにしかも世界中にファンが付いていたと思います。

他の某有名ブランドに対しても見劣りしない、
むしろそれ以上に優れたデザインセンスを発揮していたことがシェリー窯の本当の魅力なのかもしれません。


そしてもう一つ最大の特徴として、カップやプレートのシェイプ。
6角形もしくは8角形をモチーフにした「クイーン・アン・シェイプ」と呼ばれる形。
数人のデザイナーを雇っていたシェリーは形をそのままに、
「プラム」や「バラのお庭」のような原色を使ったデザインから「昇る太陽」のようにアール・デコを基調としたデザインまで
様々な絵柄をそのシェイプに宿しました。どれも美しく繊細な表現にうっとりしてしまいます。

そして当店にもそんなうっとりしてしまうシェリーが入荷しまして、
まずはこちら↓










どうでしょうか。
美しいシェイプにシンプルな装飾だけが施された唯一無二のデザイン。
ちなみにですね、
カップ&ソーサー6客/ティーポット/シュガーボウル/クリーマー/これらセットで入荷なんて見たことありません。。。
状態良く残っていることが最早奇跡です。

初めて現物を見たときは感動しましたね。
キミドリ史上でも1位2位を争うほどの入荷です。

特徴的なアール・デコ がそのまま表現されたようなデザイン。
直線的、そして原色をメインにしたイエロー&ブラックのコンビネーションが色鮮やかに冴え渡ります。
シェリー窯としての品格を感じさせる緊張感ある佇まいは一級品。
まずお目にかかれないお品です。

今回は僕も久々に熱くなりましたが、
日々勉強の毎日です。多くのモノに触れるからこそ希少価値が特に高いものにはついつい心が惹かれてしまいます。
こういった価値は大事にしていきたいものです。

価値ある暮らしは価値あるモノから。
あなたにとっての価値を日々選びとれる毎日にしてみてください!

ではこのへんで!